イギリスのミステリー作家。本職は考古学教授。ケンブリッジ大学を卒業の後、考古学を専門に母校で長期にわたり教鞭を執りました。
第二次世界大戦中、研究職評議員のままイギリス空軍情報部将校としてインドに駐留していた時期に長編「ケンブリッジ大学の殺人」を書き上げ、1945年にデルウィン・リースというペンネームで発表。これが処女作となります。
回想録によればその動機というのはあるペンギン・ブックス刊の探偵小説を読んでいたところ、ひどい書き方ひどい構成だったことに憤慨して本を窓から放り投げ、友人のスチュアート・ピゴットに「誰だってこれよりは巧く書ける」と憤慨していたところ、それでは自分で書いてみたらどうかと言われたことがきっかけだったそうです。
ミステリーの作品数は長編が2つと短編が2つのわずかに4作品ですが、本格ファンを唸らせる綿密な伏線とプロットの妙が見どころ。 その他に考古学の専門書をいくつか発表しています。
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | ケンブリッジ大学の殺人 | 1945 | 扶桑社ミステリー1134 | デルウィン・リース (Dilwyn Rees)名義 邦訳はグリン・ダニエル名義 |
2 | Welcome Death | 1954 | - |
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | Six Feet Under the Ground | 1953 | - | Dilwyn Rees名義 |
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | Delayed in Transit | 1954 | - |
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | The Prehistoric Chamber Tombs of France | 1960 | - | |
2 | The Megalith Builders of Western Europe メガリス―西欧の巨石墓 |
1963 | 学生社('76) | 考古学の専門書 |
3 | 150 Years of Archaeology | 1976 | - | |
4 | Some Small Harvest | 1986 | - | 回想録 |