短編小説のスペシャリスト、アメリカのミステリー作家ジャック・リッチーの生み出したユニークなキャラクター。
中央ヨーロッパ某国の伯爵家の出身ながら、政治体制の変化により財産や土地を国家に没収されてしまい、アメリカに亡命します。
その後生活のために選んだ職業というのが私立探偵で、有能で異常なまでの怪力に尾行と変装の名人で、頭の回転もとても速いことから、探偵としては非常に優秀に思えるのですが、なぜか夜の8時から深夜の4時までしか活動できず、夜明け前には家に飛んで帰ってしまうという欠点を持っています。
これは彼の名前がとある高名な人物のアナグラムになっているためで、日が昇る前に石棺にもぐり込むのが彼の日課となっています。
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 | |
1 | カーデュラ探偵社 | 2010 | 河出文庫('10) | 日本で独自に編纂 全13編 |
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1 | キッド・カーデュラ | 1976 | 河出書房新社 河出ミステリ「10ドルだって大金だ」('06) | カーデュラ初登場作品 | |
2 | カーデュラ探偵社 | 1977 | 晶文社 晶文社ミステリ「クライム・マシン」('05) HMM'79.10 |
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3 | カーデュラ救助に行く (カーデュラ、救援に駆けつける) |
晶文社 晶文社ミステリ「クライム・マシン」('05) HMM'80.1 |
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4 | カーデュラと盗癖者 (カーデュラと盗癖症患者) |
1978 | 河出書房新社 河出ミステリ「ダイアルAを回せ」('07) HMM'81.1 |
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5 | カーデュラの逆襲 | 晶文社 晶文社ミステリ「クライム・マシン」('05) HMM'82.3 |
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6 | カーデュラ野球場へ行く (野球場に雪は降らない) |
河出書房新社 河出ミステリ「ダイアルAを回せ」('07) HMM'83.5 |
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7 | カーデュラと鍵のかかった部屋 | 1982 | 晶文社 晶文社ミステリ「クライム・マシン」('05) HMM'84.1 |
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8 | カーデュラと昨日消えた男 | 1983 | 河出書房新社 河出ミステリ「ダイアルAを回せ」('07) |