英国初の外国人探偵
ロバート・バーの創造したイギリス推理小説史上、最初の外国人探偵。 あの有名なミステリーの女王アガサ・クリスティーの生み出した名探偵エルキュール・ポアロの原型ともいわれている探偵です。
元はパリ警視庁の警視を務めたこともある人物ですが、現在は引退してロンドンのインペリアル・フラッツに住み、探偵事務所を開設しています。「忍耐と刻苦」を捜査の信条とし、イギリスの警察制度に不満を漏らしています。
もっとも実際は名探偵というには程遠く、友人でスコットランド・ヤードのスペンサー・へイル警部が持ち込む事件に知恵を貸しますが、いつも失敗ばかりしているというユーモラスな探偵です。
代表作「健忘症連盟(放心家組合)」はクイーンの〈黄金の十二〉にも選ばれている作品で、この作品を収めた短編集「ユージーヌ・ヴァルモンの勝利」はクイーンの定員にも選ばれています。
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 | |
1 | ウジェーヌ・ヴァルモンの勝利 | 1906 | 国書刊行会('10) | クイーンの定員35 | |
1 | ダイヤモンドのネックレスの謎 | 1904 | |||
2 | シャム双生児の爆弾魔 | 1905 | |||
3 | 銀のスプーンの手がかり | 1904 | |||
4 | チゼルリッグ卿の失われた遺産 (遺産の隠し場) (チズルリッグ卿の遺産) (リズルリグ卿の遺産) |
1905 | 早川文庫87-3「シャーロック・ホームズのライヴァルたち1」('83) HPB250「名探偵登場1」('56) バベル・プレス「本の殺人事件簿─ミステリ傑作20選2」('01) |
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5 | うっかり屋協同組合 (健忘症連盟) (放心家組合) (うっかりもの連盟) |
創元推理文庫100-1「世界短編傑作集1」('60) HPB219「黄金の十二」('55) 東都書房 世界推理小説大系24「ハメット/ワイルド」('64) 東京創元社 世界推理小説全集50「世界短篇傑作集1」('57) 新青年'36新春増刊 |
黄金の十二 | ||
6 | 幽霊の足音 | ||||
7 | ワイオミング・エドの保釈 | ||||
8 | レディ・アリシアのエメラルド |