オーストラリアの雄大な自然を舞台に大活躍

AUS ナポレオン・ボナパルト警部
(Inspector Napoleon Bonaparte)

ボニーと砂に消えた男
「ボニーと砂に消えた男」
(1931年)
(早川書房)

 オーストラリアの作家アーサー・アップフィールドが創造した、通称ボニーと呼ばれる長身でハンサムなオーストラリアの警察官探偵。本国では最も有名な探偵として、現在も根強い人気があるそうです。

 白人男性とオーストラリアの原住民アボリジニの女性との間に生れた混血児で、拾われた後にナポレオンの伝記本を食べようとしたことからこの名前がつけられたといいます。

 父親の血を引く論理性と、母親譲りの直観力・観察力を併せ持ち、敏腕な腕前で事件捜査に失敗したことがないのが彼の自慢ですが、その一方で周囲が呆れるほどの自惚れ屋である所が玉に瑕です。

 また原住民の伝統や風習に強いことから白人では解決できない事件にしばしば借り出されて原住民絡みの事件を捜査していきます。


■原作■

アーサー・アップフィールド
(Arthur William Upfield 豪 1888-1964)


■人物ファイル■

職業
オーストラリア、クイーンズランド州警察の犯罪捜査課警部
原住民絡みの事件があれば、他州にも駆り出されることがしばしばある
家族
ボニーと同じ混血の妻と3人と子供がいる
事件簿
29長編と邦訳短編1編

■事件ファイル■

【長編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 The Barrakee Mystery
(バラキー牧場の謎)
1929 -
2 ボニーと砂に消えた男 1931 早川文庫81-3
3 Wings Above the Diamantina
(ディアマンティナ川上空の翼)
1936 -
4 Mr. Jelly's Business
(Muder Down Under)
(ジェリイ氏の仕事)
1937 -
5 ボニーと風の絞殺魔 早川文庫81-2
6 The Bone is Pointed
(呪い骨)
1938 -
7 The Mystery of Swordfish Reef
(”剣魚が礁”ミステリ)
1939 -
8 Bushranger of the Skies
(空の強盗)
1940 -
9 Death of a Swagman
(渡り牧童の死)
1945 -
10 The Devil's Steps 1946 -
11 An Author Bites the Dust 1948 -
12 The Mountains Have a Secret
(山には秘密がある)
-
13 The Widows of Broome
(ブルームの寡婦たち)
1949 -
14 The Bachelors of Broken Hill
(ブロークン・ヒルの独身者たち)
1950 -
15 The New Shoe
(新しい靴)
1951 -
16 Venom House 1952 -
17 名探偵ナポレオン 1953 東京創元社 クライム・クラブ9('58)
18 Death of a Lake
(涸れる湖)
1954 -
19 ボニーと警官殺し 早川文庫81-1
20 The Battling Prophet 1956 -
21 Man of Two Tribes
(2つの部族に属する男)
- CWA賞シルヴァー・ダガー賞('56)
22 Bony Buys a Woman
(ボニー、黒人娘を買う)
1957 -
23 Bony and the Mouse 1959 -
24 Bony and the Black Virgin -
25 Bony and the Kelly Gang
(ボニーとケリー一味)
1960 -
26 Bony and the White Savage
(ボニーと白い野蛮人)
1961 -
27 The Will of the Tribe 1962 -
28 Madaman's Bend 1963 -
29 The Lake Frome Monster 1966 - 遺稿をもとにJ・L・プライスとドロシー・ストレンジが完成

【邦訳短編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 Wisp of Wool and Disk of Silver
名探偵ボナパルト
1948 EQ'80.7

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