USA マイケル・ロード警部補
(Michael Lord)

空のオベリスト
「空のオベリスト」
(1935年)
(国書刊行会)

 アメリカ本格黄金時代後期の作家C・D・キングの〈オベリスト三部作〉と〈ABC三部作〉に登場するニューヨークの警官探偵。

 長身で背が高く、浅黒い肌に黒い髪をした人物で、射撃の腕は一流。ボクサーとしても名を馳せていたといいます。

 父親のつてで警官となり、厚遇で市警警部補の地位を与えられますが、その後は入念な捜査活動と持ち前の鋭い推理力で事件を解決し、警部に昇進します。有能で魅力的な人物ですが、直情的で思い込みが激しいのが玉に瑕です。

 彼の捜査を助けるのがワトソン役のL・リース・ポンズ博士であり、こちらは冷静沈着でロードとは好対照をなします。職業は心理学者で、同じく心理学者としても活躍したキングならではのキャラクターといえるでしょう。


■原作■

C・デイリー・キング
(Charles Daly King 米 1895-1963)


■人物ファイル■

職業
ニューヨーク市警警部補(のち警部、警視と昇進)
特技
射撃、ボクシング
協力者
心理学者L・リース・ポンズ博士
事件簿
全6長編に登場

■事件ファイル■

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 海のオベリスト 1932 原書房 ヴィンテージ・ミステリー・シリーズ('04) オベリスト三部作
2 鉄路のオベリスト 1934 光文社カッパノベルス('83)
EQ'81.1-7(19-23)
オベリスト三部作
3 空のオベリスト 1935 国書刊行会 世界探偵小説全集21('97) オベリスト三部作
EQアンケート107位
警部に昇進
4 Careless Corpse 1937 - ABC三部作
5 Arrogant Alibi 1938 - ABC三部作
6 Bermuda Burial 1940 - ABC三部作

access-rank


TOPへ