アメリカ本格黄金時代後期の作家C・D・キングの〈オベリスト三部作〉と〈ABC三部作〉に登場するニューヨークの警官探偵。
長身で背が高く、浅黒い肌に黒い髪をした人物で、射撃の腕は一流。ボクサーとしても名を馳せていたといいます。
父親のつてで警官となり、厚遇で市警警部補の地位を与えられますが、その後は入念な捜査活動と持ち前の鋭い推理力で事件を解決し、警部に昇進します。有能で魅力的な人物ですが、直情的で思い込みが激しいのが玉に瑕です。
彼の捜査を助けるのがワトソン役のL・リース・ポンズ博士であり、こちらは冷静沈着でロードとは好対照をなします。職業は心理学者で、同じく心理学者としても活躍したキングならではのキャラクターといえるでしょう。
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | 海のオベリスト | 1932 | 原書房 ヴィンテージ・ミステリー・シリーズ('04) | オベリスト三部作 |
2 | 鉄路のオベリスト | 1934 | 光文社カッパノベルス('83) EQ'81.1-7(19-23) |
オベリスト三部作 |
3 | 空のオベリスト | 1935 | 国書刊行会 世界探偵小説全集21('97) | オベリスト三部作 EQアンケート107位 警部に昇進 |
4 | Careless Corpse | 1937 | - | ABC三部作 |
5 | Arrogant Alibi | 1938 | - | ABC三部作 |
6 | Bermuda Burial | 1940 | - | ABC三部作 |