メリタ・パージェター夫人
(Mrs. Melita Pargeter)

　イギリスの推理小説家サイモン・ブレットの生み出した女性素人探偵。　初登場時は67歳で、夫の残した多額の遺産で悠々自適に人生をエンジョイする未亡人です。

　性格は至って明るく前向きで、くよくよすることなく人生を楽しもうという気持ちに溢れているせいか、年齢の割りに若く見え、老人臭さを見せることはありません。

　この彼女の夫というのがどうも生前は義賊の首領だったらしく、遺品の中には短銃や仕込杖、そして住所録などが遺されていました。

　そしてこの住所録に名前があったのは、ウエスト・エンドに自動車のショウ・ルームを構えている元盗難車の故買人、刑務所にいるものの自由自在に脱け出して自宅に戻り家族と暮らしている錠前破りの達人、情報収集のプロで探偵事務所を開いている男などの面々でした。

　そして彼女はこの住所録に記された多士済々な夫の友人に囲まれて毎日楽しく過ごしていますが、事件に遭遇すると様々な特技を持つこれらの亡き夫の部下たちの力も借りて、事件の真相に近づいていきます。