アメリカの女流推理小説家パトリシア・ハイスミスの生み出した、シリーズ・キャラクター。
アメリカに住むどこにでもいそうな平凡な青年ですが、両親を事故で亡くすなどの不幸な生い立ちが彼の精神面に暗い影を落とし、平気で人を見殺しにするなど道徳観念の皆無な悪党へと変えていってしまいます。
しかしその一方でどこか憎めない人懐こさを持っていて、作品が進むにつれて彼の存在に自然と惹き付けられて行く、そんな不思議な魅力を持ったキャラクターです。
1960年ルネ・クレマン監督で映画化された「太陽がいっぱい」では名優アラン・ドロンがリプリー役を演じていて、当時大変な人気を得たといいます。また1999年にも「リプリー」の題名で2度目の映画化がなされています。
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | 太陽がいっぱい (リプリー) |
1955 | 河出文庫('93) 河出文庫 新装版('00) 角川文庫('71) |
映画化「太陽がいっぱい」('60) 映画化「リプリー」('99) |
2 | 贋作 | 1970 | 河出文庫('93) 角川文庫('73) |
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3 | アメリカの友人 | 1974 | 河出文庫('92) | 映画化('77) |
4 | リプリーをまねた少年 | 1980 | 河出文庫('96) | |
5 | 死者と踊るリプリー | 1991 | 河出文庫('03) |