ヘンリー・ポジオリ教授
(Dr. Henry Poggioli)

　アメリカの小説家Ｔ・Ｓ・ストリブリングが生み出した素人探偵。学者風の紳士で、ひげが濃く短気な性格。一瞥しただけで文章が読めるという特技を持っています。

　アメリカの心理学者で本業は探偵ではありませんが、犯罪心理に精通していることもあって旅先で遭遇した事件を些細な手がかりや言葉尻から導き出して見せます。

　ポジオリものは大きく分けて３期に渡って書かれていて、第１期である中編集「カリブ諸島の手がかり」の発表を最後に一度姿を消してしまうのですが、その後エラリー・クイーンの熱心な説得もあってシリーズを復活させ、以後〈エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン（ＥＱＭＭ）〉を舞台に何年にも渡って活躍しました。

　名作中編集として名高い「カリブ諸島の手がかり」はそういったクイーンが高く評価していたという経緯もあって〈クイーンの定員〉に選ばれています。