タイトル | 空蝉処女(うつせみおとめ) |
||
英題 |
- | ||
発表年 |
1983 | ||
著者/解説 |
横溝正史/中島河太郎 | ||
カバーデザイン |
杉本一文 | ||
ページ数 |
216 | ||
あらすじ(解説文) |
|||
出版 |
角川書店 角川文庫 緑304-70 |
終戦によって、ようやく人間らしい感情を取り戻していた私は、今宵何年ぶりかで中秋名月を愛でる気になった。 ステッキを片手にふらりと家を出る。五分あまり歩いて大きな池のあたりにさしかかった時、突如として、うら若い女性の美しい唄声が聞こえてきた。 山のあなたの空遠く、幸い住むと人のいう……。有名なカール・ブッセの詩である。声に誘われ竹藪の中へ歩を進めていった私は、はたとその場に立ち止まった。行く手の小高い段の上に、月光で銀色に輝くワンピースに竹の葉影を斑々とさせて、神秘なまでに美しい女性が佇んでいた……。 ロマンチシズムの極致。数奇な運命を辿り、今蘇った横溝文学異色の名作。 |
|
初版 |
1983年 | ||
重版 |
1984年3版(300円) | ||
入手 |
|||
ISBN |
4-04-130470-9 |
1 空蝉処女(うつせみおとめ)
2 玩具店の殺人
3 菊花大会事件
4 三行広告事件
5 頸飾り綺譚
6 劉夫人の腕環
7 路傍の人
8 帰れるお類
9 いたずらな恋