戦後日本を代表する本格作家
江戸川乱歩や高木彬光らとともに日本を代表する推理小説家。この点第二次世界大戦直後に登場した金田一耕助のシリーズで特に有名ですが、戦前からすでに第一線で活躍していました。また探偵小説だけでなく時代小説の分野でも多数の作品を発表している一方で、海外ミステリー作品の翻訳も手掛けています。
小学校の時に読んだR・オースチン・フリーマンのソーンダイク博士ものやモーリス・ルブランの怪盗アルセーヌ・ルパンものの長編「813」の翻案に感銘を受け、神戸二中時代には友人の西田徳重と外国の探偵雑誌を探し出して読み漁っていたといいます。
1920年に神戸二中を卒業して銀行勤務を始めますが、同時に西田徳重の兄と知りあった縁で雑誌〈新青年〉に投稿を開始。1921年、18歳にして処女短編「恐ろしき四月馬鹿」が新青年の懸賞に入選する幸運に恵まれます。
その後大阪薬学専門学校(現大阪大学)に入学し、学問を続けながら投稿も続け、1924年に卒業。しばらく薬学関係に従事していましたが1925年に江戸川乱歩と知り合い、その招きを受けて翌年上京し博文館に入社します。
そして同社の探偵雑誌の〈新青年〉(27)、〈文芸倶楽部〉(28)、〈探偵小説〉(31)の編集長を務めながら自身も創作や海外作品の翻訳に精力的に取り組みます。
1932年になると博文館を退社して専業作家となりますが、翌年肺結核にかかり喀血、静養を余儀なくされます。
そんな中体調に気遣いながらも「鬼火」や「蔵の中」などの江戸時代の草双紙を思わせる作風の耽美小説を発表し、1937年にはそれに謎解きを加えた「真珠郎」を発表。以後この作品で登場した由利鱗太郎と三津木俊助を探偵役とする作品をいくつか発表していきます。
同時に1937年からは捕物帳の執筆も始め、1938年には「人形佐七捕物帳」を発表。人気シリーズとなり、以後このシリーズは1960年まで書き続けられます。
しかし第二次世界大戦の影響で徐々に探偵小説の執筆に制約がかけられるようになります。そんな中1942年頃に翻訳家・井上英三の紹介で黄金時代の巨匠ジョン・ディクスン・カーの原書を読み、そのトリックの鮮やかさに大いに感銘を受けます。
1945年になると本土も戦地と化し岡山県に疎開。そして終戦を迎えると創作意欲を大いに見せ、疎開していた岡山県を舞台に、ディクスン・カーの影響の色濃い本格謎解き長編の執筆に打ち込みます。
そうして1947年に完成したのが金田一耕助初登場作でもある「本陣殺人事件」で、この作品で翌1948年の第1回探偵作家クラブ賞を受賞します。
その後も「蝶々殺人事件」(1948)や「獄門島」(1949)、「八つ墓村」「犬神家の一族」(1951)などの傑作を次々に発表し好評を得ます。50年代に入ると中短編に加筆して長編化する作業にも取り組み、同時に「悪魔の手毬唄」(1959)や「白と黒」(1961)などの傑作も送り出しています。
しかし1962年から執筆を開始した「仮面舞踏会」が中絶すると1964年を最後に休筆し、いったん現役から退きます。
その後1970年代に入って全集の編纂や角川書店から刊行された文庫が大人気を呼び、空前の横溝ブームが巻き起こります。
そしてそれに応えるようにして1974年には中絶していた「仮面舞踏会」を完成させ、「病院坂の首縊りの家」(1978)を発表し、最終長編となった「悪霊島」(1980)の完成まで精力的に活動を続けました。
同時にTVや映画など映像化も活発になされていて、多くの役者が金田一耕助役を演じています。
備考に特記ない場合は二人とも登場しています
No. | 事件名 | 発表年 | 出版 | 備考 |
1 | 真珠郎 | 1936 | 角川文庫 緑304-16 扶桑社文庫「真珠郎―昭和ミステリ秘宝」('00) 角川書店('76)(限定版) 講談社 横溝正史全集1(新版)('75) 講談社 大衆文学大系25('73) 講談社 横溝正史全集1('70) 桃源社「鬼火」('69) 東方社 由利・三津木探偵小説選7('61) 東方社 由利・三津木探偵小説選5('57) 東方社('54) 春陽堂 現代大衆文学全集9('50) モダン画報社('49) 六人社('37) |
角川文庫版は他ノンシリーズもの1編 |
2 | 夜光虫 | 角川文庫 緑304-24 徳間文庫('07) 講談社 横溝正史全集3('75) 講談社 横溝正史全集2('70) 東方社 由利・三津木探偵小説選6('57) 同人社 昭和名作選書('56) |
||
3 | 幻の女 | 角川文庫 緑304-44 東方社(新版)('62) 東方社 由利・三津木探偵小説選2('56) 東方社('53) |
他同シリーズもの2編 | |
4 | 双仮面 | 1938 | 角川文庫 緑304-53 講談社 横溝正史全集4(新版)('75) 桃源社 ポピュラー・ブックス('71) 東方社 由利・三津木探偵小説選2('56) 東方社('52) |
由利先生&等々力警部 他同シリーズもの2編 |
5 | 仮面劇場 | 角川文庫 緑304-18 講談社 横溝正史全集4(新版)('75) 講談社 横溝正史全集2('70) |
他同シリーズもの2編 | |
6 | 蝶々殺人事件 | 1946 | 角川文庫 緑304-9 春陽文庫「蝶々殺人事件 他1編」(新装版)('98) 出版芸術社 横溝正史自選集1('06) 講談社 横溝正史全集5(新版)('75) 春陽文庫 横溝正史長編全集2('74) 講談社 現代推理小説大系4('72) 講談社 横溝正史全集4('70) 東都書房 横溝正史傑作選集4('65) 東都書房 日本推理小説大系7('60) 春陽文庫('59) 河出書房 探偵小説名作全集4('56) 春陽堂書店 日本探偵小説全集('53) 講談社 長篇小説名作全集('50) 月書房('48) |
角川文庫版は他ノンシリーズもの1編他同シリーズもの2編 |
No. | 事件名 | 発表年 | 出版 | 備考 |
1 | 花髑髏 | 1976 | 角川文庫 緑304-32 | 3編 |
2 | 憑かれた女 | 1977 | 角川文庫 緑304-51 | ノンシリーズ1編含む全3編 |
3 | 悪魔の家 | 1978 | 角川文庫 緑304-57 | ノンシリーズ4編含む全7編 |
4 | 悪魔の設計図 | 1976 | 角川文庫 緑304-35 | 3編 |
No. | 事件名 | 発表年 | 出版 | 備考 |
1 | 憑かれた女 | 1933 | 角川文庫 緑304-51「憑かれた女」 | 最も初期に連載が開始された作品 |
2 | 獣人 | 1935 | 角川文庫 緑304-35「悪魔の設計図」 | 由利麟太郎のみ |
3 | 白蝋変化 | 1936 | 角川文庫 緑304-32「花髑髏」 | |
4 | 石膏美人 | 角川文庫 緑304-35「悪魔の設計図」 | 初登場とされている作品 | |
5 | 蜘蛛と百合 | 角川文庫 緑304-9「蝶々殺人事件」 扶桑社文庫「真珠郎―昭和ミステリ秘宝」('00) |
||
6 | 猫と蝋人形 | 角川文庫 緑304-18「仮面劇場」 | ||
7 | 首吊船 | 角川文庫 緑304-51「憑かれた女」 扶桑社文庫「真珠郎―昭和ミステリ秘宝」('00) |
||
8 | 薔薇と鬱金香 | 角川文庫 緑304-9「蝶々殺人事件」 扶桑社文庫「真珠郎―昭和ミステリ秘宝」('00) |
||
9 | 焙烙の刑 | 1937 | 角川文庫 緑304-32「花髑髏」 扶桑社文庫「真珠郎―昭和ミステリ秘宝」('00) |
|
10 | 鸚鵡を飼う女 | 角川文庫 緑304-53「双仮面」 | ||
11 | 花髑髏 | 角川文庫 緑304-32「花髑髏」 | ||
12 | 迷路の三人 | 出版芸術社 横溝正史探偵小説コレクション1「赤い水泳着」('04) | 由利先生のみ | |
13 | 猿と死美人 | 1938 | 角川文庫 緑304-44「幻の女」 | |
14 | 木乃伊の花嫁 | 角川文庫 緑304-60「青い外套を着た女」 | 由利先生のみ | |
15 | 白蝋少年 | 角川文庫 緑304-18「仮面劇場」 | 三津木&等々力警部 | |
16 | 悪魔の家 | 角川文庫 緑304-57「悪魔の家」 | 三津木&等々力警部 | |
17 | 悪魔の設計図 | 角川文庫 緑304-35「悪魔の設計図」 | ||
18 | 銀色の舞踏靴 | 1939 | 角川文庫 緑304-69「血蝙蝠」 | |
19 | 黒衣の人 | 角川文庫 緑304-57「悪魔の家」 | ||
20 | 盲目の犬 | 角川文庫 緑304-53「双仮面」 | ||
21 | 血蝙蝠 | 角川文庫 緑304-69「血蝙蝠」 | ||
22 | 嵐の道化師 | 角川文庫 緑304-57「悪魔の家」 | ||
23 | 菊花大会事件 | 1942 | 角川文庫 緑304-70「空蝉処女」 | 宇津木俊助となっている |
24 | 三行広告事件 | 1943 | ||
25 | カルメンの死 (カルメン殺人事件) |
1950 | 角川文庫 緑304-44「幻の女」 春陽文庫「蝶々殺人事件 他1編」 |
由利先生&等々力警部 |
No. | 事件名 | 発表年 | 出版 | 備考 |
1 | 幽霊鉄仮面 | 1937 | 角川文庫 緑304-91 角川スニーカー文庫5('95) 朝日ソノラマ文庫('76) ポプラ社 名探偵シリーズ14('67) ポプラ社 少年探偵5('60) ポプラ社('52) |
+御子柴進 |
2 | 夜光怪人 | 1949 | 角川文庫('78) 角川スニーカー文庫2('95) 朝日ソノラマ文庫('76) 朝日ソノラマ 少年少女名探偵金田一耕助シリーズ6('75) 偕成社 ジュニア探偵小説7('68) 河出書房 日本少年少女名作全集14('55) 偕成社('50) |
+御子柴進 角川版は山村正夫氏によるリライトで金田一耕助ものに |
3 | 真珠塔 | 1953 | 角川文庫 緑304-89「真珠塔・獣人魔島」 角川スニーカー文庫4「真珠塔・獣人魔島」('95) 朝日ソノラマ文庫('76) 河出書房 日本少年少女名作全集14('55) ポプラ社('54) |
三津木のみ(+御子柴進) |
4 | 青髪鬼 | 角川文庫 緑304-92 角川スニーカー文庫6('95) 偕成社('54) |
三津木のみ(+御子柴進) | |
5 | 白蝋仮面 | 角川文庫 緑304-90 朝日ソノラマ文庫('77) 偕成社('54) |
三津木のみ(+御子柴進) | |
6 | 蝋面博士 | 1954 | 角川文庫('79) 角川スニーカー文庫7('95) 朝日ソノラマ文庫('76) 朝日ソノラマ 少年少女名探偵金田一耕助シリーズ5('75) 偕成社 ジュニア探偵小説19('71) 偕成社('54) |
三津木のみ(+御子柴進) 角川版は山村正夫氏によるリライトで金田一耕助ものに |
7 | 獣人魔島 | 角川文庫 緑304-89「真珠塔・獣人魔島」 角川スニーカー文庫4「真珠塔・獣人魔島」 朝日ソノラマ文庫('76) 偕成社('55) |
三津木のみ(+御子柴進) | |
8 | 鉄仮面王 | 1955 | ソノラマ文庫「呪われた顔」 | 三津木のみ |
9 | 鋼鉄魔人 | 論創社 論創ミステリ叢書「横溝正史探偵小説選3」('08) | 三津木のみ(+御子柴進) | |
10 | 風船魔人 | 1956 | 角川文庫 緑304-95「風船魔人・黄金魔人」 | 三津木のみ(+御子柴進) |
11 | 黄金魔人 | 1957 | 三津木のみ(+御子柴進) | |
12 | まぼろしの怪人 | 1958 | 角川文庫 緑304-87 角川スニーカー文庫3 朝日ソノラマ文庫('77) |
三津木のみ(+御子柴進) |
13 | 姿なき怪人 | 1959 | 角川文庫 緑304-94 | 三津木のみ(+御子柴進) |
14 | 怪盗X・Y・Z | 1960 | 角川文庫 緑304-93(第4章「おりの中の男」未収録) 論創社 論創ミステリ叢書「横溝正史探偵小説選2」('08)(第4章「おりの中の男」を収録) |
三津木のみ(+御子柴進) |
No. | 事件名 | 発表年 | 出版 | 備考 |
1 | ビーナスの星 | 1936 | 角川文庫 緑304-84「仮面城」 | 三津木のみ |
2 | 深夜の魔術師 | 1938 | 出版芸術社 横溝正史探偵小説コレクション2「深夜の魔術師」('04) | 長編「真珠塔」の原型 |
3 | 怪盗どくろ指紋 | 1940 | 角川文庫 緑304-84「仮面城」 | |
4 | 孔雀扇の秘密 | 1950 | 論創社 論創ミステリ叢書「横溝正史探偵小説選2」('08) | 三津木のみ |
5 | 赤いチューリップ | 1953 | 論創社 論創ミステリ叢書「横溝正史探偵小説選2」('08) | 三津木のみ(+御子柴進) |
6 | 魔人都市 | 1954 | 論創社 論創ミステリ叢書「横溝正史探偵小説選2」('08) | 三津木のみ(+御子柴進) 長編「鋼鉄魔人」の原型 |
7 | まほうの金貨 | 1956 | 論創社 論創ミステリ叢書「横溝正史探偵小説選3」('08) | 三津木のみ(+御子柴進) |
8 | のろいの王冠 | 1957 | 論創社 論創ミステリ叢書「横溝正史探偵小説選3」('08) | 三津木のみ(+御子柴進) |
No. | 事件名 | 発表年 | 出版 | 備考 |
1 | 左一平捕物帳 | 1942 | 奥川書房 |
No. | 事件名 | 発表年 | 出版 | 備考 |
1 | 京人形の怪 (狐面の怪女) |
1939 | 出版芸術社 横溝正史時代小説コレクション―捕物篇3「奇傑左一平」('04) | |
2 | はまぐり秘文 | |||
3 | まぼろし小僧 (富士山麓の洞宮殿) |
|||
4 | 身替り花嫁 (琴路身代りの巻) |
|||
5 | 壬生の怪屋敷 | |||
6 | 怪しき猿人吹矢の巻 | 論創社 論創ミステリ叢書「横溝正史探偵小説選3」('08) |
No. | 事件名 | 発表年 | 出版 | 備考 |
1 | 金座太平記 | 1941 | 出版芸術社 横溝正史時代小説コレクション―捕物篇3「奇傑左一平」('04) | |
2 | 刺青三人娘 | |||
3 | 貝殻秘仏 |
No. | 事件名 | 発表年 | 出版 | 備考 |
1 | 雪だるま | 1949 | 論創社 論創ミステリ叢書「横溝正史探偵小説選3」('08) | 人形佐七捕物帳「拝領の茶釜」の原型 |
2 | とんびの行方 | 人形佐七捕物帳「江戸名所図会」の原型 | ||
3 | 幽霊兄弟 | 1955 | 人形佐七捕物帳「角兵衛獅子」の改作 |
No. | 事件名 | 発表年 | 出版 | 備考 |
1 | 蜘蛛の巣屋敷 | 1957 | 徳間文庫 お役者文七捕物暦1('02) 東京文芸社 Tokyo books('76) 東京文芸社('59) |
|
2 | 比丘尼御殿 | 1959 | 徳間文庫 お役者文七捕物暦2('02) 東京文芸社 Tokyo books('76) 東京文芸社('59) |
|
3 | 花の通り魔 | 徳間文庫 お役者文七捕物暦3('03) 東京文芸社 Tokyo books('76) 東京文芸社('59) |
||
4 | 謎の紅蝙蝠 | 徳間文庫 お役者文七捕物暦4('03) 東京文芸社 Tokyo books('76) 東京文芸社('60) |
No. | 事件名 | 発表年 | 出版 | 備考 | |
1 | 江戸の陰獣 | 2003 | 徳間文庫 お役者文七捕物暦5 | ||
1 | 狒々と女 | 1959 | |||
2 | 江戸の陰獣 | 1960 | 人形佐七捕物帳「浮世絵師」の原型 | ||
3 | 恐怖の雪だるま | 人形佐七捕物帳「梅若水揚帳」の原型 |
No. | 事件名 | 発表年 | 出版 | 備考 |
1 | 芙蓉屋敷の秘密 | 1930 | 角川文庫 緑304-58 講談社 横溝正史全集1('75) |
横溝正史の第1長編 角川文庫版は他7編 |
2 | 塙侯爵一家 | 1932 | 角川文庫 緑304-55 桃源社 ポピュラー・ブックス('76) 桃源社('75) 新潮社('34) |
角川文庫版は他1編 |
3 | 呪いの塔 | 角川文庫 緑304-45 徳間文庫('06) 桃源社 ポピュラー・ブックス('76) 桃源社('70) 東方社('57) |
||
4 | 女が見ていた | 1949 | 角川文庫 緑304-23 講談社 横溝正史全集9('74) 桃源社 ポピュラー・ブックス('72) 春陽堂書店 長篇探偵小説全集4('56) 東方社('55) 岩谷書店('51) |
No. | 事件名 | 発表年 | 出版 | 備考 |
1 | 蔵の中・鬼火 | 1975 | 角川文庫 緑304-21 | 全6編 |
2 | 恐ろしき四月馬鹿 | 1977 | 角川文庫 緑304-46 | 最初期の短編群14編 |
3 | 山名耕作の不思議な生活 | 角川文庫 緑304-47 徳間文庫('07) |
最初期の短編群14編 | |
4 | 刺青された男 | 角川文庫 緑304-52 | 10編 | |
5 | ペルシャ猫を抱く女 | 角川文庫 緑304-54 | 9編 | |
6 | 誘蛾燈 | 1978 | 角川文庫 緑304-56 | 10編 |
7 | 殺人暦 | 角川文庫 緑304-59 | 6編 | |
8 | 青い外套を着た女 | 角川文庫 緑304-60 | 由利先生1編含む9編 | |
9 | 血蝙蝠 | 1981 | 角川文庫 緑304-69 | 由利先生2編含む9編 |
10 | 空蝉処女 | 1983 | 角川文庫 緑304-70 | 由利先生2編含む9編 |
11 | 双生児は囁く | 1999 | 角川文庫('05) カドカワ・エンタテインメント 横溝正史〈未収録〉短編集1 |
汁粉屋の娘 三年の命 空家の怪死体 怪犯人 蟹 心 双生児は囁く |
12 | 喘ぎ泣く死美人 | 2000 | 角川文庫('06) カドカワ・エンタテインメント 横溝正史〈未収録〉短編集2 |
河獺 艶書御要心 素敵なステッキの話 夜読むべからず 喘ぎ泣く死美人 憑かれた女 桜草の鉢 嘘 霧の夜の放送 首吊り三代記 相対性令嬢 ねえ!泊まってらっしゃいよ 悧口 |
13 | 怪奇探偵小説傑作選2 横溝正史集―面影双紙 | 2001 | ちくま文庫 | 日下三蔵編 面影双紙 鬼火 蔵の中 貝殻館綺譚 蝋人 山名耕作の不思議な生活 双生児 丹夫人の化粧台 妖説血屋敷 舌 面 誘蛾灯 湖畔 孔雀屏風 かいやぐら物語 |
14 | 赤い水泳着 | 2004 | 出版芸術社 横溝正史探偵小説コレクション1 | 一個のナイフより 悲しき郵便屋 紫の道化師 乗合自動車の客 赤い水泳着 死屍を喰う虫 髑髏鬼 迷路の三人 ある戦死 盲人の手 薔薇王 木馬に乗る令嬢 八百八十番目の護謨の木 二千六百万年 |
15 | 深夜の魔術師 | 出版芸術社 横溝正史探偵小説コレクション2 | 深夜の魔術師(由利) 広東の鸚鵡 三代の桜 御朱印地図 沙漠の呼声 焔の漂流船 慰問文 神兵東より来る 玄米食夫人 大鵬丸消息なし 亜細亜の日月 |
|
16 | 聖女の首 | 出版芸術社 横溝正史探偵小説コレクション3 | 金田一原型5編を含む 金襴護符 海の一族 ナミ子さん一家 剣の系図 竹槍 聖女の首 車井戸は何故軋る 悪霊 人面瘡 肖像画 黄金の花びら |
|
17 | 横溝正史探偵小説選1 | 2008 | 論創社 論創ミステリ叢書 | 単行本未収録作品所収。 未発表原稿「霧の夜の出来事」、児童誌以外に発表された作品、戦前のエッセイ等 |
18 | 横溝正史探偵小説選2 | 論創社 論創ミステリ叢書 | 単行本未収録作品所収。 三津木・御子柴コンビの活躍する短編、戦前発表のジュヴナイル作品等 |
|
19 | 横溝正史探偵小説選3 | 論創社 論創ミステリ叢書 | 単行本未収録作品所収。 時代小説作品の他、ホームズ関連を含む随筆25編、「奇傑左一平」最終話等 |
No. | 事件名 | 発表年 | 出版 | 備考 |
1 | 怪獣男爵 | 1948 | 角川文庫 緑304-81 角川スニーカー文庫1('95) 朝日ソノラマ文庫('76) 河出書房 日本少年少女名作全集14('55) 偕成社('48) |
No. | 事件名 | 発表年 | 出版 | 備考 |
1 | 髑髏検校 | 1939 | 角川文庫(新装版)('08) 角川文庫 緑304-19('75) 徳間文庫('06) 講談社 大衆文学館('96) 富士見書房 時代小説文庫117('86) 桃源社 ポピュラー・ブックス('75) 桃源社('70) |
|
2 | 菊水兵談 | 1941 | 出版芸術社 横溝正史時代小説コレクション 伝奇篇2「菊水兵談」('03) 桃源社 ポピュラー・ブックス('71) |
出版芸術社版は初の完全版 |
3 | 菊水江戸日記 | 1942 | 出版芸術社 横溝正史時代小説コレクション 伝奇篇3「不知火奉行」('03) | |
4 | 変化獅子 | 1957 | 出版芸術社 横溝正史時代小説コレクション 伝奇篇1「変化獅子」('03) 東京文芸社Tokyo books('76) 産報 サンポウ・ノベルス('73) 三洋出版社('61) 東京文芸社('57) |
No. | 事件名 | 発表年 | 出版 | 備考 |
1 | 神変稲妻車 | 1938 | 角川文庫「髑髏検校」(新装版)('08) 角川文庫 緑304-19「髑髏検校」('75) 徳間文庫「髑髏検校」('06) 講談社 大衆文学館「髑髏検校」('96) 富士見書房 時代小説文庫117「髑髏検校」('86) 産報 サンポウ・ノベルス('73) |
|
2 | 神変竜巻組 | 1954 | 論創社 論創ミステリ叢書「横溝正史探偵小説選3」('08) ポプラ社('54) |
No. | 事件名 | 発表年 | 出版 | 備考 |
1 | 矢柄頓兵衛戦場噺 | 1943 | 出版芸術社 横溝正史時代小説コレクション 伝奇篇1「変化獅子」('03) | 連作短編集 出版芸術社版は最終話を収録した初の完全版 |
No. | 事件名 | 発表年 | 出版 | 備考 |
1 | 変化獅子 | 2003 | 出版芸術社 横溝正史時代小説コレクション 伝奇篇1 | 変化獅子(長編) 矢柄頓兵衛戦場噺(短編集) |
2 | 菊水兵談 | 出版芸術社 横溝正史時代小説コレクション 伝奇篇2 | 菊水兵談(長編) しらぬ火秘帖 密書往来 具足一領 妖説孔雀の樹 神変黒髪党 河童武士道 |
|
3 | 不知火奉行 | 出版芸術社 横溝正史時代小説コレクション 伝奇篇3 | 不知火奉行 菊水江戸日記(長編) 雌蛭 雲雀 |
|
4 | 奇傑左一平 | 2004 | 出版芸術社 横溝正史時代小説コレクション―捕物篇3 | 人形佐七以外のキャラが活躍する時代小説コレクション 奇傑左一平 緋牡丹銀次捕物帳(金座太平記 刺青三人娘 貝殻秘仏) 南京人形―不知火甚左捕物双紙 妻恋太夫―紫甚左捕物帳 南無三甚内 お時計献上―朝顔金太捕物帳 名槍まんじ暦 |
No. | 事件名 | 発表年 | 出版 | 備考 |
1 | 江川蘭子 | 1931 | 春陽文庫('93) 光文社文庫 江戸川乱歩全集7「黄金仮面」('03) 講談社 江戸川乱歩推理文庫30('89) 春陽堂 江戸川乱歩全集16('55) 探偵公論社('47) 博文館('31) |
No. | 事件名 | 発表年 | 出版 | 備考 |
1 | 横溝正史読本 | 1976 | 角川文庫(改版)('08) 角川文庫 緑304-99 角川書店 |
小林信彦編 対談集 |
2 | 真説 金田一耕助 | 1979 | 角川文庫 緑304-63 | エッセイ集 |
3 | 金田一耕助のモノローグ | 1993 | 角川文庫 緑304-100 | 1976年から77年にかけて雑誌に連載されたエッセイ |
4 | 横溝正史に捧ぐ新世紀からの手紙 | 2002 | 角川書店 | 横溝正史生誕100周年記念本 |
5 | 横溝正史自伝的随筆集 | 角川書店 | ||
6 | 横溝正史研究 創刊号 | 2009 | 戎光祥出版 | 江藤茂博・山口直孝・浜田知明編 特集・金田一耕助登場 |
7 | 真山仁が語る横溝正史 ―私のこだわり人物伝 |
2010 | 角川文庫 | 真山仁著 |
8 | 横溝正史研究2 | 戎光祥出版 | 江藤茂博・山口直孝・浜田知明編 特集・ビジュアライズ横溝正史 |
|
9 | 横溝正史研究3 | 戎光祥出版 | 江藤茂博・山口直孝・浜田知明編 特集・倉敷・岡山殺人事件 |
|
10 | 横溝正史全小説案内 | 2012 | 洋泉社 | 昭和探偵小説研究会編 単行本未収録作品「黒い蝶」「夜光蟲」「石膏魔」収録 |