序にかえて (横溝正史)
横溝正史の秘密 (横溝正史、小林信彦)
第一部 「新青年」編集長時代から喀血まで
谷崎潤一郎と宇野浩二 「新青年」─昭和初年モダニズムの震源地 「新青年」院外団のこと 編集長はくたびれる 「探偵小説」への道 喀血のあとさき
第二部 自作を語る
金田一耕助の創造 『本陣殺人事件』と『蝶々殺人事件』 『獄門島』打ち明けばなし 『八つ墓村』と『犬神家の一族』 『悪魔の手毬唄』と『仮面舞踏会』 発掘から〈おどろおどろしい〉新作を……
第三部 同時代作家の回想
探偵小説ことはじめ─雨村、不木、乱歩 大衆文芸の想像力─介山、史郎、不忘 甲賀三郎、浜尾四郎、大下宇陀児 海野十三、夢野久作、小栗虫太郎 久生十蘭、木々高太郎 戦後の喜久雄、安吾、彬光、哲也
第四部 クリスティーの死と英米の作家たち
最初のホームズ物は翻案だった 『カーテン』とリアリズムの問題 ヴァン・ダイイン、クイーン、ガードナー 探偵小説=伏線の文字 クリスティーと名探偵の条件 英国人代表としてのクリスティー
資料1 探偵茶話〈エッセイ〉
資料2 作品評
『本陣殺人事件』を評す
『蝶々殺人事件』について(「推理小説論」)
『獄門島』について
年譜
初出一覧
あとがきにかえて (小林信彦)