USA 私立探偵 キンジー・ミルホーン
(Kinsey Millhone)

アリバイのA
「アリバイのA」
(1982年)
(早川書房)

 アメリカの女流推理小説家スー・グラフトンが生み出した、カリフォルニア州の架空の街サンタテレサの女性私立探偵。幼い頃に両親を亡くし伯母に育てられ、徹底して自立を叩き込まれます。

 高校卒業後は警察学校を経て警察に入りますが、規則ずくめの仕事に女性警官に対する好奇の目、加えて安月給にうんざしり、独立して私立探偵を開業しました。

 プライベートな面ではファッションや部屋のインテリアなどにはまったくの無関心であり、自分のプライバシーに人を寄せ付けないきわめて自立心の強い女性です。離婚歴も2回あります。

 このキンジー・ミルホーンのシリーズにはタイトルすべてにアルファベットがつけられていて、シリーズはAからZまでの発表が予定されていると言われています。


■原作■

スー・グラフトン
(Sue Grafton 米 1940- )


■人物ファイル■

生年月日
1950年5月5日
住所
アメリカカリフォルニア州サンタ・テレサ(グラフトンの住むサンタバーバラを模した架空の街)
好きなもの
ピーナッツバター、ピクルス・サンドイッチ
海、女主人ロージーの経営する居酒屋
嫌いなもの
タバコ、注射針、毛虫、ゴキブリ
特技
射撃、編み物、文字を逆さまに読むこと
愛用品
愛車の1974年モデルのフォルクス・ワーゲン
セミオートマチック、ヘッケラー・アンド・コッホの二挺の拳銃

■事件ファイル■

【長編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 アリバイのA 1982 早川文庫124-1
2 泥棒のB 1985 早川文庫124-2 PWA賞シェイマス賞('86)
アンソニー賞('86)
3 死体のC 1986 早川文庫124-3 アンソニー賞('86)
4 欺しのD 1987 早川文庫124-4
5 証拠のE 1988 早川文庫124-5
6 逃亡者のF 1989 早川文庫124-6 マルタの鷹協会日本支部ファルコン賞('89)
7 探偵のG 1990 早川文庫124-7 PWA賞シェイマス賞('90)
アンソニー賞('90)
8 殺人のH 1991 早川文庫124-8
早川書房('92)
9 無実のI 1992 早川文庫124-9
早川書房('93)
10 裁きのJ 1993 早川文庫124-10
早川書房('94)
11 殺害者のK 1994 早川文庫124-11
早川書房('95)
PWA賞シェイマス賞('94)
12 無法のL 1995 早川文庫124-12
早川書房('96)
13 悪意のM 1996 早川文庫124-13
早川書房('97)
14 縛り首のN 1998 早川文庫124-14
早川書房('98)
15 アウトローのO 1999 早川文庫124-15
早川書房('00)
16 危険のP 2000 早川文庫124-16
早川書房('01)
17 獲物のQ 2002 早川文庫124-17
早川書房('03)
18 ロマンスのR 2004 早川文庫124-18
早川書房('05)
19 S is for Silence 2005 -
20 T Is for Trespass 2007 -
21 U Is for Undertow 2009 -

【短編集】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 Kinsey and Me 1992 - 全17編
1 Between the Sheets
(Murder Between the Sheets!)
1986 -
2 Falling Off the Roof
屋根から落ちて
1989 早川文庫「シスターズ・イン・クライム」('91)
HMM'89.9
3 "Full Circle"
前と同じ場所で
1991 早川文庫「ウーマンズ・アイ/上」('92)
4 A Little Missionary Work
ささやかな人助け
扶桑社ミステリー「メアリー、ドアを閉めて」('95)
5 She Didn't Come Home
彼女は帰ってこなかった
1985 HMM'88.6
6 Non Sung Smoke
最高のグラス
(最高級のグラス)
1988 早川文庫「探偵たちの誇り」('90)
HMM'89.4
7 The Parker Shotgun
パーカー・ショットガン
1986 早川文庫「卑しい街を行く」('89)
早川書房「ニュー・ミステリ」('95)
HMM'87.2
8 A Poison That Leaves No Trace
痕跡の残らない毒
1990 早川文庫「優しすぎる妻」('92)

【未収録短編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 The Good Samaritan
Fの凶弾
1988 小説すばる'90.5臨時増刊
2 The Lying Game 2003 -

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