ロンドン警視庁〈迷宮課〉
イギリスの推理小説家ロイ・ヴィカーズの生みだした、スコットランド・ヤードに設置された架空の課〈迷宮課〉を舞台にしたシリーズ。
〈迷宮課〉には他の係や課で未解決に終ってしまった事件の犯罪証拠品や捜査資料が山積みにされています。
そしてこういった他の係や課で未解決に終ってしまった事件を引き受け、彼らの所にまわされて来た事件についてのたくさんの資料の中から、一見して論理的につながりのない人間や事件を、刑事たちの忍耐強い捜査と、時には偶然のまぐれ当たりで結びつけて解決していくことをその使命としています。
物語で大半の主人公を務めるのがジョージ・レイスン警部ですが、彼の登場しない迷宮課シリーズの作品もいくつかあります。
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 | |
1 | The Department of Dead Ends | 1947 | - | エラリー・クイーン編 全7編 |
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1 | ベッドに殺された男 | 1946 | 光文社文庫「クイーンの定員 III」('92) EQ'83.9 |
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2 | The Case of the Honest Murderer (Murder in the Cowshed) |
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2 | 迷宮課事件簿 [ I ] | 1949 | 早川文庫48-1 HPB730 |
クイーンの定員104 ハヤカワベスト100・43位 |
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1 | ゴムのラッパ | 1934 | 宝石'58.1 | 〈迷宮課〉最初の作品 短編集1にも収録 |
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2 | オックスフォード街のカウボーイ | 1935 | 宝石'58.3 | 短編集1にも収録 | |
3 | 失われた二個のダイヤ | 1946 | 短編集1にも収録 | ||
4 | 笑った夫人 | 1948 | |||
5 | ボートの青髭 | 1935 | EQMM'57.6 | ||
6 | 赤いカーネーション | ||||
7 | 黄色いジャンパー | 1946 | EQMM'60.6 | ||
8 | 社交界の野心家 | 1947 | |||
9 | 恐妻家の殺人 | ||||
10 | 盲人の妄執 | ||||
3 | 百万に一つの偶然 迷宮課事件簿 [ II ] (百万に一つの偶然) |
1950 | 早川文庫48-2 HPB725 |
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1 | なかったはずのタイプライター (屍体の謎) |
1948 | 別冊宝石9('50) | ||
2 | 絹糸編みのスカーフ | 1950 | EQMM'62.10 | ||
3 | 百万に一つの偶然 (百万にひとつの偶然) |
1949 | 早川書房 世界ミステリ全集18「37の短篇」('73) 大和書房「ブロードウェイの探偵犬('84) HMM'89.8 EQMM'57.9 |
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4 | ワニ皮の化粧ケース (鰐皮のケース) |
EQMM'60.3 | |||
5 | けちんぼの殺人 | 1945 | EQMM'62.2 | 短編集1にも収録 | |
6 | 相場に賭ける男 | 1946 | EQMM'58.3 | 短編集1にも収録 | |
7 | つぎはぎ細工の殺人 | 1950 | |||
8 | 九ポンドの殺人 (9ポンドの殺人) |
1947 | EQMM'57.12 | ||
9 | 手のうちにある殺人 | EQMM'60.8 | |||
4 | 老女の深情け 迷宮課事件簿 [ III ] (老女の深情け) |
1954 | 早川文庫48-3 HPB734 |
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1 | 猫と老嬢 | 1953 | 非迷宮課もの | ||
2 | ある男とその姑 | ||||
3 | そんなつまらぬこと (べっこうの櫛) |
1953 | EQMM'60.7 | レイスン警部未登場 | |
4 | 感傷的な周旋屋 | レイスン警部未登場 | |||
5 | 老女の深情け (老嬢の2万ポンド) |
HMM'83.11 | |||
6 | いつも嘲笑う男の事件 | 1951 | |||
7 | 夜の完全殺人 | レイスン警部未登場 | |||
8 | ヘアシャツ (髪の毛シャツ) |
1951 | |||
5 | 殺人を選んだ7人 | 1959 | HPB971 | ||
1 | デイシー家殺人事件 (デイシー事件) |
1957 | EQMM'58.7 | レイスン警部未登場 ピーター・カーウェン警部 |
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2 | おきあがりこぼし | 1956 | |||
3 | かえれマリオン | ||||
4 | 信念に生きる女 (主義の女) |
1956 | EQMM'57.1 | レイスン警部未登場 ピーター・カーウェン警部 |
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5 | 老嬢の証言 | ||||
6 | あわれなガートルード | 1948 | |||
7 | 招かれぬ女 (男子専用) |
1955 | 早川書房「復刻エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン No.1-3」('95) EQMM'56.9 |
レイスン警部未登場 ピーター・カーウェン警部 |
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6 | Best Detective Stories of Roy Vickers | 1965 | - | ||
1 | The Color of Truth 真実味 |
1963 | EQMM'63.11 | ||
7 | The Depertment of Dead Ends | 1978 | - | ||
1 | The Parrot's Beak 鸚鵡のくちばし |
1946 | EQMM'58.6 |
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | ふたりで夕食を (最後の晩餐) (二人前の夜食) (二人分の夕食) |
1949 | 創元推理文庫169-4「ディナーで殺人を/下」('98) 別冊宝石123('63) 東京創元社「15人の推理小説」('60) HMM'78.10 |
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2 | Wit's End 智の限界 |
別冊宝石85('59) | ||
3 | Wife Missing 失踪した妻 |
1958 | 荒地出版社「年刊推理小説ベスト10(1960年版)」 EQMM'59.7 |