私立探偵 マイケル・シェーン
(Michael Shayne)

　アメリカのハードボイルド作家ブレット・ハリデイの生み出した私立探偵。

　本国アメリカでは長年に渡って熱狂的な人気を集め、何度も映画やＴＶドラマ化され、ハリデイの引退後もゴーストライターの手により作品が書き続けられるほどの人気ぶりだったそうです。
そのモデルはハリデイが実際に出会った探偵らしく、その後親密な交際ぶりを披露したこともあったそうです。

　観光地として名高いマイアミに事務所を構える長身のタフガイで、燃えるような赤毛がトレードマーク。大のコニャック党で他の酒は口にすることはありません。

　探偵としては型破りで強引な捜査方法を駆使し、必要であれば進んで危険に身を投じる体当たりの行動派ですが、その一方で推理力・判断力にも優れていて、明確な論理を基準にいつも警察の捜査の一歩先を進んでいきます。

　初期作品で愛する妻を流産で亡くす悲劇も経験しましたが、その後は新しく雇い入れた秘書のルーシー・ハミルトンとともに事務所を切り盛りしていきます。

　彼女には密かに思いを寄せつつもそれ以上の進展を積極的には望んではいない様子ですが、ともに仕事の良きパートナーとして理解し、尊敬し合う仲です。

　作品のほとんどは事務所を構えるマイアミが舞台となりますが、いくつかマイアミを離れた舞台設定の作品もあるようです。

　また著者ハリデイはこのシェーンに並々ならぬ愛着を抱いていたらしく、自分が出したミステリのアンソロジーの編者名をマイケル・シェーンにしたこともあったそうです。