アメリカ本格黄金時代の巨匠

USA エラリー・クイーン
(Ellery Queen)
〔別名 バーナビイ・ロス (Barnaby Ross)〕

エラリイ・クイーンの世界
「エラリイ・クイーンの世界」
(フランシス・M・ネヴィンズJr.)
(1974年)
(早川書房)
エラリイ・クイーン小百科
「エラリイ・クイーン小百科」
(非売品)
(1979年)
(早川書房)
ローマ帽子の謎
「ローマ帽子の謎」
(1929年)
(東京創元社)

 ミステリ評論家アントニー・バウチャーの「クイーンはアメリカのミステリそのものである」という言葉どおりアメリカを代表する本格推理作家で、S・S・ヴァン・ダイン、アガサ・クリスティー、ディクスン・カー、F・W・クロフツらとともに本格黄金時代を代表する作家です。

 ハード・ボイルドやスパイ小説、サスペンス小説などが全盛のアメリカにおいて、40年にわたって本格の牙城を守り続けました。

 〈エラリー・クイーン〉という名前は実はペン・ネームであり、その実はフレデリック・ダネイとマンフレッド・リーの従兄弟同士の合作です。
 二人は幼少の頃から仲が良く、また成人して会社勤めをするようになってからも二人の会社が近かったこともあってよく会い、そうしているうちに合作でミステリを書くことを思いついたといいます。

 1929年、処女作「ローマ帽子の謎」が発表されるやいなや、たちまち大評判となり、その後も論理的推理にこだわった質の高い本格作品を次々に発表していき、アメリカ・ミステリー史上を代表する作家になりました。

Yの悲劇
「Yの悲劇」
(1932年)
(早川書房)

 クイーン名義では30以上の長編に多数の中短編、また無数のラジオドラマを発表していますが、その中でもその大部分に《読者への挑戦状》が付されている〈国名シリーズ〉が特に傑出た出来栄えというのが衆目の意見の一致した所です。

 またその一方で別の出版社からバーナビイ・ロス名義を用いて「Xの悲劇」「Yの悲劇」などのドルリー・レーン4部作をを発表していますが、こちらも非常に完成度が高く、大評判となりました。

 この点これらの作品の発表当時はバーナビイ・ロスというクイーンとは違う名義を用いて覆面作家として活動をし、更にクイーン=ロスであることがバレないよう記者会見の際にも覆面をかぶって一方がクイーン片方がロスの役割を演じて出席するという手のこんだことまでしていたそうです。

 そのためミステリ・ファンだけでなく、彼らの周囲の人間もクイーンとロスが同じ作家だとは気づくことはなかったらしく、数年後にクイーン=ロスであることが明らかにされると、周囲は驚きと同時にクイーンの偉大さを改めて痛感させられたのでした。

黒い犬の秘密
「黒い犬の秘密」
(1941年)
(早川書房)

 作家活動以外にも、雑誌《エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン》(EQMM)の発行により埋もれた作家の発掘にも力を注いだり、「黄金の十二」や「犯罪の中のレディたち」「クイーンズ・コレクション」などの数多くのアンソリジーを編纂したりするなど編集者としても大活躍し、ミステリー業界の発展に大いに尽力しました。


■作家ファイル■

本名
エラリー・クイーンはペンネームで、実際にはフレデリック・ダネイ(Frederic Dannay)とマンフレッド・リー(Manfred Bennington Lee)のいとこ同士が共同で作品を発表していた
なお、後期にはE・D・ホックなどがエラリー・クイーン名義で発表した作品もある
出身地
アメリカ、ニューヨーク・ブルックリン
学歴・職歴
・ダネイはボーイズ高校卒、広告代理店でコピーライター兼アートディレクターとして働く
・リーはニューヨーク大学卒、映画会社でパブリシティライターとして働く
・二人の会社は近く、仲も良かったので毎日のように会っていて、そのうちミステリの合作を考えるようになったという
生没
・フレデリック・ダネイ  1905年10月~1982年9月3日(76歳)
・マンフレッド・リー  1905年1月~1971年4月3日(66歳)
作家としての経歴
1928
ミステリの懸賞に応募するため処女作「ローマ帽子の謎」を書き上げ、見事入選する。しかし出版社が倒産してしまったために出版には至らず
1929
ストークス社より「ローマ帽子の謎」でデビュー
1930
2作目「フランス白粉の謎」を発表し、好評を得る。この後専業作家として活躍しはじめる
1932
ヴァイキング社より、バーナビイ・ロス名義でレーン第1作「Xの悲劇」を発表(以後33年までに4部作)
以後「スペイン岬の秘密」までが第1期
1936
「途中の家」を発表、「ドラゴンの歯」までが第2期
その後3年刊執筆活動を中断し、ミステリの収集、雑誌の発刊、ラジオドラマなどに携わる
1941
ライツヴィル・シリーズ第1作「災厄の町」を発表。以後「最後の一撃」(1958)までが第3期
それから5年の後、「盤面の敵」(1963)以降「心地よく秘密めいた場所」までが第4期
1948
アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞の最優秀短編賞を受賞
1961
アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞の巨匠賞を受賞
編集者としての
クイーン
1933
ミステリ専門誌〈ミステリー・リーグ〉刊行するが4号で中絶
1941
ミステリー・リーグを発展させた形で〈エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン(EQMM)〉を刊行
シリーズ探偵
犯罪研究家エラリー・クイーン氏 (Ellery Queen)
元シェイクスピア俳優ドルリー・レーン (Drury Lane)(発表当時バーナビイ・ロス名義)
代表作
【エラリー・クイーン氏】
「ローマ帽子の謎」「エジプト十字架の謎」等の国名シリーズ
「災厄の町」「九尾の猫」
「神の燈火」(中編)
【ドルリー・レーン】
「Xの悲劇」「Yの悲劇」等のドルリー・レーン4部作
ランキング
EQアンケート1位
ハヤカワベスト100・3位

■著作リスト■

1 エラリー・クイーン登場作品リスト

2 ドルリー・レーン登場作品リスト

3 ジュナの冒険シリーズ

エラリー・クイーン・ジュニア名義

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 黒い犬の秘密 1941 早川文庫 Jr.1
早川書房ジュニア・ミステリ8('58)
旺文社「中学時代一年生」'59.3付録 中学時代シリーズ11
2 金色の鷲の秘密 1942 早川文庫 Jr.2
早川書房ジュニア・ミステリ7('58)
3 緑色の亀の秘密 1944 早川文庫 Jr.3
4 赤いリスの秘密
(赤いりすの秘密)
1946 早川文庫 Jr.4
早川書房ジュニア・ミステリ3('58)
講談社 少年少女世界探偵小説全集11('57)
5 茶色い狐の秘密 1948 早川文庫 Jr.5
6 白い象の秘密 1950 早川文庫 Jr.6
早川書房ジュニア・ミステリ4('58)
7 黄色い猫の秘密 1952 早川文庫 Jr.7
8 青いにしんの秘密 1954 早川文庫 Jr.8
早川書房ジュニア・ミステリ1('57)
9 紫の鳥の秘密 1966 HMM'08.2-4

4 その他の作品

【長編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 ガラスの村 1954 早川文庫2-8
2 孤独の島 1969 早川文庫2-22 執筆活動40周年記念作品

【短編集】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 ゴールデン・サマー 1953 東京創元社('04)
EQ'79.7-11(10-12)(抄訳)
ダニエル・ネイサン名義
フレデリック・ダネイ単独で書かれた自伝的小説、稀覯本

【犯罪実話集】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 エラリー・クイーンの国際事件簿 2005 東京創元社104-32 2短編集とアンソロジー所収の2編を収録
エラリー・クイーンの国際事件簿 1964
1 エル・プエルトの美女 EQ'99.3(128) 南スペイン
2 東京の大銀行強盗
3 フォス警部最後の事件 EQ'98.9(125)
HMM'71.4
ノルマンディー
4 ブエノスアイレスの屠畜人
5 アダモリスの詐欺師 EQ'98.3
HMM'71.9
ルーマニア
6 絞殺されたオランの花嫁
(絞殺された花嫁)
HMM'80.3
7 死の顎(あぎと)
(死人の口)
EQ'98.5 メキシコ
8 カーリーの呪い
(カーリの呪い)
HMM'71.6
9 バルカン風連続犯罪
10 ナショナル・ホテルの謎の銃弾
11 両眼を失った青年 EQ'98.1 パリ
12 マニラに死す EQ'98.7 フィリピン
13 アボリジニの中の死
(先住民の中の死)
EQ'99.5(129) 西オーストラリア
14 浮気娘の奇妙な病 EQ'98.11(126) チェコスロバキア
15 クルーピエの犯罪
16 アフリカのラヴ・ストーリー
17 ハーレムの秘密
18 上海の銃撃
(上海の銃声)
HMM'79.11
19 赤き処女
20 聖地の受難
私の好きな犯罪実話 1956 他作家とのアンソロジー
1 テイラー事件
2 あるドン・ファンの死
事件の中の女 1966
1 〈孤独な心〉の軌跡
2 検察側の証人
3 「女王陛下より沙汰あるまで拘留」
4 アイリーン・シュレーダーの秘密
5 美しきラトビア人
6 黄色い糸の謎
7 エレーン・ソウレの奇妙な事件
8 夢探偵
9 茶の葉に現われた死
10 大きな耳を持つ男
11 雪だまりの中の女
12 毒入りウィスキー事件
13 驚くべきパターソン夫人
14 絹靴下の女
(貴婦人風モデルの死)
15 吊された女
16 死体なき殺人
17 ハムステッドの美しき殺人者
18 愛の聖堂
19 ロンダ・ベル・マーティンの謎

【中短編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 動機 1956 創元推理文庫104-33「間違いの悲劇」('06)
講談社文庫「クイーン推理と証明」
番町書房「エラリー・クイーン傑作集」('77)
EQMM'59.4-5
リンカーン・ピアス保安官補
TVドラマ化('63)
2 Bride in Danger
花嫁の危機
EQMM'59.7
3 The Taylor Case
テイラー事件
HMM'78.7 犯罪実話
4 「不思議の国」の殺人 新青年'34.11 原題不明
5 臨床探偵学 新青年'37特別増刊

【児童書】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 The Mystery of the Merry Magician 1961 - エラリー・クイーン・ジュニア名義
2 The Mystery of the Vanished Victim 1962 -

【普通小説】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 Quintin Chivas 1961 - バーナビイ・ロス名義の歴史小説
2 The Scrolls of Lysis 1962 -
3 The Duke of Chaos 1964 -
4 The Cree from Minataree -
5 Strange Kinsip 1965 -
6 The Passionate Queen 1966 -

【編書】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 Challenge to the Reader 1938 - 名探偵当てゲーム趣向の短編集
2 101 Years' Entertainment: The Great Detective Stories, 1841-1941 1941 - 名探偵・女探偵・怪盗・犯罪ものに分類された古典的探偵小説傑作集
3 Sporting Blood 1942 -
4 犯罪の中のレディたち/上 1943 創元推理文庫104-26・27(上下)
犯罪の中のレディたち/下
5 シャーロック・ホームズの災難/上 1944 早川文庫2-38・39(上下) シャーロック・ホームズのパロディ集
シャーロック・ホームズの災難/下
6 Best Stories from Ellery Queen's Mystery Magazine -
7 完全犯罪大百科/上 1945 創元推理文庫104-28・29(上下)
完全犯罪大百科/下
8 To the Queen's Taste 1946 - 2の続編
9 Murder by Exparts 1947 -
10 20th Century Detective Stories 1948 -
11 黄金の十二 1949 HPB219
12 犯罪文学傑作選
(文芸推理小説26人集 I ・II)
1950 創元推理文庫104-25
東京創元社('60・'61)(2分冊)
文庫版は2分冊から抜粋し再編集したもの
13 犯罪は詩人の楽しみ 1967 創元推理文庫104-30
14 ミニ・ミステリ傑作選 1969 創元推理文庫104-24
15 黄金の13/現代篇 1971 早川文庫2-29
16 Masterpieces of Mystery 1976

1977
-
17 Cops and Capers 1977 -
18 Crime and Consequences -
19 X marks the Plot -
20 日本傑作推理12選 第1~3集 1978 光文社文庫('85・'86)
光文社カッパ・ノベルス('81・'82)

【編書(EQMMアンソロジー)】

EQMM誌から選んだ傑作短編集

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 The Queen's Awards 1946 - 以下12まで同じ題名の年刊
2 The Queen's Awards 1947 -
3 The Queen's Awards 1948 -
4 The Queen's Awards 1949 -
5 The Queen's Awards 1950 -
6 The Queen's Awards 1951 -
7 The Queen's Awards 1952 -
8 The Queen's Awards 1953 -
9 The Queen's Awards 1954 -
10 The Queen's Awards 1955 -
11 The Queen's Awards 1956 -
12 The Queen's Awards 1957 -
13 Ellery Queen's Thirteenth Annual 1958 -
14 Ellery Queen's 14th Annual 1959 -
15 Ellery Queen's 15th Annual 1960 -
16 Ellery Queen's 16th Annual 1961 -
17 To Be Read Before Midnight 1962 -
18 Ellery Queen's Mystery Mix 1963 -
19 Ellery Queen's Double Dozen 1964 -
20 Ellery Queen's 20th Anniversary Annual 1965 -
21 Ellery Queen's Crime Carousel 1966 -
22 Ellery Queen's All-Star Lineup 1967 -
23 Ellery Queen's Mystery Parade 1968 -
24 Ellery Queen's Murder Menu 1969 -
25 Ellery Queen's Grand Slam 1970 -
26 Ellery Queen's Headliners 1971 -
27 Ellery Queen's Mystery Bag 1972 -
28 Ellery Queen's Crookbook 1974 -
29 Ellery Queen's Murdercade 1975 -
30 Ellery Queen's Crime Wave 1976 -
31 クイーンズ・コレクション2 1977 早川文庫2-37
32 Ellery Queen's Serches and Seizures -
33 クイーンズ・コレクション1 1980 早川文庫2-35
34 新世界傑作推理12選 1982 光文社文庫('86)
光文社カッパ・ノベルス('82)

【編書(雑誌形式のアンソロジーの邦訳)】

1959年より「Ellery Queen's 19?? Anthology」というタイトルのアンソロジーが刊行

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 EQMMアンソロジー I 1961 HPB722 1962年版
邦訳は2分冊
EQMMアンソロジー II HPB729
2 ミステリー短篇傑作集 1965 洋販出版 洋販ライブラリー('67) 1966年版の抄訳
3 ミステリー短篇傑作集 第二集 1966 洋販出版 洋販ライブラリー('68) 1967年版の抄訳

【編書(ペーパーバックアンソロジー)】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 Ellery Queen's 12 1964 -
2 Ellery Queen's Lethal Black Book 1965 -
3 Ellery Queen's Murder-In Spades! 1969 -
4 Ellery Queen's Shoot the Works! -
5 Ellery Queen's Mystery Jackpot 1970 -
6 Ellery Queen's Best Bets 1972 -

【編書(個人作家別アンソロジー)】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 The Adventure of Sam Spade and Other Stories
(サム・スペードの冒険)
1944 創元推理文庫130-5「スペイドという男」(抄訳) ダシール・ハメット  
2 The Continental Op 1945 -
3 The Return of the Continental Op -
4 Hammett Homicides 1946 -
5 The Riddle of Hildegarde Withers
(ヒルデガード・ウィザーズの謎)
1947 - スチュアート・パーマー
6 Dr. Fell, Detective, and Other Stories - ジョン・ディクスン・カー
7 The Case Book of Mr. Campion - マージェリー・アリンガム
8 Dead Yellow Woman - ダシール・ハメット
9 The Department of Dead Ends - ロイ・ヴィカーズ
10 Cops and Robbers 1948 - O・ヘンリー
11 悪夢の街 HPB642 ダシール・ハメット
12 The Creeping Siamese 1950 -
13 The Monkey Murder, and other Hildegarde Withers stories - スチュアート・パーマー
14 Woman in the Dark 1952 - ダシール・ハメット
15 A Man Named Thin and Other Stories 1962 -
16 The Case of the Murderer's Bride and Other Stories 1969 - E・S・ガードナー
17 P as in Police 1970 - ローレンス・トリート
18 The Spy and the Thief 1971 - エドワード・D・ホック
19 Amateur in Violence 1973 - マイケル・ギルバート
20 Kindly Dig Your Grave, and Other Wicked Stories 1975 - スタンリイ・エリン

【エッセイ・評論その他】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 芸術としての殺人 1934 集英社文庫 世界の名探偵コレクション7「エラリー・クイーン」('97) エッセイ
2 The Detective Short Story: A Bibliography 1942 - 作者別アルファベット順の探偵小説短編集目録
3 黄金の二十 1943 創元推理文庫100-5「世界短編傑作集5
パシフィカ 名探偵読本4「エラリイ・クイーンとそのライヴァルたち」('79)
別冊宝石71('57)
論文
4 クイーンの定員 1951 EQ'81.1-82.3 コラム
1959年改稿
5 クイーン談話室 1957 国書刊行会('94) 1940~1950年代のEQMM誌の編集ノート
6 探偵小説批判法 ぷろふいる'33.12
7 短編探偵小説100年史 成甲書房「ミステリの美学」('03)
研究社出版「推理小説の美学」('74)
評論
8 編集者のノートから 評論
9 ミステリ・リーグ傑作選/上 2007 論創社 論創海外ミステリ64('07) 1933年にクイーンの手により創刊された雑誌「ミステリ・リーグ」を日本で独自に編纂した傑作選
10 ミステリ・リーグ傑作選/下 論創社 論創海外ミステリ65('07)

【研究書】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 エラリイ・クイーンの世界 1974 早川書房('80) フランシス・MネヴィンズJr.著の評伝
MWA賞特別賞('74)
2 名探偵読本4 エラリイ・クイーンとそのライヴァルたち 1979 パシフィカ('79) 石川喬司+山口雅也編
日本で独自に編纂
3 エラリー・クイーン・パーフェクトガイド 2004 ぶんか社文庫('05)
ぶんか社
飯城勇三&エラリー・クイーン・ファンクラブ
4 エラリー・クイーン論
─How Did Queen Write the Stories of Suprise Deduction?
2010 論創社 飯城勇三著

5 エラリー・クイーンのハウスネームで他の作家が書いた長編

【ティム・コリガン警部シリーズ】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 Where Is Bianca? 1966 - タルメッジ・パウエル
2 Who Spies, Who Kills? -
3 Why So Dead? - リチャード・デミング
4 How Goes the Murder? 1967 -
5 Which Way to Die? -
6 What's in the Dark?
(英 When Fell the Night)
1968 -

【トラブルシューター・シリーズ】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 Guess Who's Coming to Kill You? 1968 -
2 The Campus Murders 1969 - ギル・ブリュワー
3 The Black Hearts Murder 1970 - リチャード・デミング
4 青の殺人 1972 原書房 ヴィンテージ・ミステリー・シリーズ('00) エドワード・D・ホック

【その他の作品】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 二百万ドルの死者 1961 早川文庫2-20 ペイパー・バック版
スティーヴン・マーロウ
2 Death Spins the Platter 1962 - リチャード・デミング
3 Murder with a Past 1963 - タルメッジ・パウエル
4 Wife or Death - リチャード・デミング
5 Kill As Directed -
6 The Golden Goose 1964 -
7 The Four Jons
(英 Four Men Called John)
- ジョン・ホルブルック・ヴァンス
8 Blow Hot, Blow Cold -
9 The Last Score - チャールズ・ラニアン
10 Beware the Youn Stranger 1965 - タルメッジ・パウエル
11 The Copper Frame - リチャード・デミング
12 A Room to Die in - ジョン・ホルブルック・ヴァンス
13 The Killer Touch - チャールズ・ラニアン
14 The Devil's Cook 1966 -
15 The Madman Theory - ジョン・ホルブルック・ヴァンス
16 Loosers, Weepers - リチャード・デミング
17 Shoot the Scene -
18 Kiss and Kill 1969 - チャールズ・ラニアン

【映画原作】

No. 事件名 発表年 DVD 備考
1 The Crime Nobody Saw
(誰も見なかった犯罪)(米)
1937 - 監督:チャールズ・バートン
脚本:バートラム・ミルハウザー
主演:リュウ・エアーズ、ルース・コールマン
原作「危険、作業中」(ローウェル・ブレンターノとの共作戯曲)

【テレビ映画原作】

No. 事件名 発表年 DVD 備考
1 Terror in Northfield
(ノースフィールドの恐怖─アルフレッド・ヒッチコック・アワー第43話)(米)
1963 - 監督:ハーヴェイ・ハート
脚本:リー・ブラケット
主演:ディック・ヨーク、ジャクリン・スコット
原作「動機(恐怖の町)」(「間違いの悲劇」所収)

【参考】「エラリイ・クイーンの世界」(早川書房)
「Yの悲劇」(東京創元社 創元推理文庫)
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